推しが武道館にいきました。

忘れもしない2023年、夏。
初めて目の前で見た貴女たちは、大きな夢を掲げました。
音楽活動を本格化、5年以内に武道館へ。
そう宣言し、今までずっと積み上げてきた物ともきちんと折り合いをつけ、ただひたすら努力を積み上げ、ここに至ったのだと思います。
それも、本当に我々の想像を絶する努力を。
もしかすると、あの日あの場所にいた人には「いつかいけたらいいね」と思っていた人がいたかもしれません。
でも、あの日アーティストとしての貴女たちに惚れ込み、勢いでCD特典の募集券でギリギリ会場に滑り込んだ自分は、その大きな夢に対するある種の確信と決心を覚えました。
「こんなに素晴らしい歌を紡ぐアーティストが武道館に立てないわけがない」
「この素晴らしいアーティストが、どこまでいってしまうのか自分も最前線で見届けたい」
「そして自分も、好きなことでいいから本気で何かに打ち込んで貴女たちに胸を張って会いに行きたい」
当日のライブ終わりは、そんな色んな感情が渦巻いて止まりませんでした。
あまりにも放心しすぎて大宮のコインロッカーに全ての着替えを置いたまま東京の宿に来てしまったのを覚えています。
そんな貴女たちが、目の前で、ついに夢を叶えた。
これは貴女たちの歴史だけではなく、見ていた我々の人生の歴史にも深く刻まれたことかと思います。
少なくとも、自分にとってはそうです。
少し、自分の話をさせてほしいです。
貴女たちとの出会いは、CHUNITHMという音楽ゲームでした。
「ヒバリ」という楽曲が突如、単品で追加され、当時このゲームを熱心にプレーしていた私は当然プレーしました。
当時は「知らないVtuberだけどかなり好みに刺さる曲が入ったな」くらいの認識で、そこでYouTubeで曲名を検索し、初めてHIMEHINAというユニットの存在を初めて知りました。
そこですぐにハマったというわけでもなく、暫くは「存在は認知してる」くらいに留まっていました。
そこから少し時が経ち、CHUNITHMから離れ次はSOUNDVOLTEXを遊んでいた頃。
自分の人生にとってあまりにも深い絶望がありました。
内容は個人的なことなのでここでは割愛しますが、当時は人生そのものの意味を見失うほど絶望していました。
あれだけ夢中になって楽しかったゲームも、嫌なことを忘れるためだけの道具に成り下がるほどに。
そんなある日、ちょうど「推し活」という言葉が市民権を得始めていた頃でしょうか。
人生で「推し」という概念がなかった自分は、人生の目的を見つけるために様々なコンテンツを渡り歩いていました。
そんな中、ふと昔CHUNITHMで出会った貴女たちのチャンネルに辿り着きました。
再生したのは「うたかたよいかないで」
最後まで視聴を終えた時、前が見えないほどの涙が溢れ出ていました。
初めて「音楽を聴いて泣く」という経験をした瞬間でした。
自分はどれだけ感動的な映画やアニメ、漫画を見ても泣くということがなかったような、今風に言うと冷笑タイプの人間だったと記憶しているのですが、そんな自分が、これほど涙を流せる音楽に出会えた。
自分の人生にとって、これほどの衝撃はなかったと思います。
そこからはとても早く、チャンネル内の音楽コンテンツを漁りに漁りました。
数々の素晴らしい楽曲に出会う中、一つの動画に辿り着きました。
それは、ライブ中に「ララ」の間奏でペンライトを左右に振るお馴染みのシーンです。
これを見て「ここに行きたい」と強く思うようになりました。
思えば、最後にライブに行ったのは大昔に母親に連れられて行ったミスチルのライブくらいだったので、自分にとっても新しい経験をしたいというのもありました。
そうしてライブの情報を検索すると、本当に偶然にも3rdアルバムの発売に合わせて抽選券がついているというのです。
気が付いたら決済が完了していました。
そこからはもう貴女たちのことばかり考える日々が続きました。
過去のライブを見たいと思ったのでVIPに加入し、それはもう擦り切れるほどにアーカイブを見ました。
サブスクで配信されているアルバムも、隙を見てもう何周したかわからないくらい聴きました。
全身ヒメヒナ人間の完成です。
そして本当に幸運なことにライブに当選することができ、あの約束をした日に至りました。
あの日、貴女たちは夢を約束しました。
それであれば、自分も小さいけれど約束をしようと、そう思いました。
これは個人的な考えなのですが、音ゲーマーにとって「好きな曲で満点を取る」というのは最高の愛情表現です。
「武道館に行くまでにSOUNDVOLTEXに収録されている全てのHIMEHINAの楽曲で満点を取る」
あの日、これがSOUNDVOLTEXというゲームをプレーする全ての理由になりました。
若さも才能も実力もある人たちからすれば、本当に小さな目標です。
でも、自分にとってはこれがあったからこそここまでSOUNDVOLTEXをプレーし続けられています。
あれから自分でも信じられないほどにSOUNDVOLTEXに真剣に向き合うようになり、そして上手くなりました。
HIMEHINAの楽曲のためにインペリアル2になりました。
HIMEHINAの楽曲のためにレベル17をPUCし続けました。
HIMEHINAの楽曲のためにレベル18の平均点を詰め続けました。
HIMEHINAの楽曲のためにレベル19のPUCを中心に狙いました。
途中で心が折れそうになることは何度もありました。
でも、ライブに行くたびに予想を超える体験をさせてくれる貴女たちを見る度に頑張る気力をもらえました。
全ては、約束の日に胸を張って貴女たちに会いに行けるように。
2025年7月、自分はその目標を達成しました。

たった7曲、それでも本当に嬉しかったです。
決心した時は一般インペリアル1だった自分が、ここまで成長できたことが少し誇らしくなりました。
これまでの色んなことが込み上げてきてその日は少し泣きました。
自分の音楽ゲーム人生にとって、貴女たちとの出会いは本当に大きなターニングポイントでした。
素人の考えですが、恐らく活動の中ではゲームへの楽曲収録はそこまで大きくないような出来事かもしれません。
それこそ、ゲームをプレーしていない人間にとっては無関心の出来事ですから。
でも、それがきっかけでもう一度命を燃やせるようになった人間がここにいることは紛れもない事実です。
出会ってくれて、ありがとう。
そして今、貴女たちは大きな夢を、目の前で、ついに叶えました。
さらに、新たなステージへとまた進もうとしています。
なので、自分も新たな目標に向かって進み続けます。
武道館までに皆伝、インペリアル3
小さな目標ですが、自分にとってはまた大きなチャレンジです。
「この旅の果てにあるものが見たいから」
新たな目標に向かう旅の果てに、約束の地で、貴女たちに誇れるような姿で出会えることを、本当に楽しみにしています。
これは、まだまだ死ぬ訳にはいかなくなってしまったかな。
行こうぜ、武道館。
その日まで、命を燃やして全力で生きていこうと思います。




























